【完全版】ギャラ飲みの確定申告は雑所得でOK?税金の考え方・経費例・e-Tax入力手順までやさしく解説
ギャラ飲み収入は雑所得?事業所得?判断基準から経費の具体例、e-Taxでの入力手順まで網羅的に解説。確定申告の完全マニュアル【2026年版】

この記事でわかること:ギャラ飲み収入の「雑所得」判断、収入と経費の考え方、領収書の残し方、e-Tax(確定申告書等作成コーナー)での入力手順、よくあるミスと対策。
先に結論:副業・単発中心なら、ギャラ飲み収入は「雑所得(その他)」で申告するケースが一般的です(※個別事情により判断が異なる場合があります)。
目次
[!CAUTION] 免責事項 本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の税務判断を保証するものではありません。実際の申告にあたっては、必ず国税庁の公式サイトを確認するか、税理士や最寄りの税務署へご相談ください。
1. ギャラ飲みは雑所得?事業所得?判断の目安
ギャラ飲みの収入をどの所得区分で申告すべきかは、その活動の「事業性」によって決まります。
雑所得(その他)に該当しやすいケース
- 副業として、月に数回程度、不定期に行っている
- 主にアプリ経由で活動しており、独自の集客や営業活動をほとんどしていない
- 専用の事業用口座や事業計画、屋号などを持っていない
事業所得に該当しうるケース
- 生活の主たる収入源として、継続的・反復的に行っている
- 自身のSNSやサイト、広告などを活用して積極的に集客を行っている
- 帳簿作成や請求管理など、客観的に「事業」としての実態がある
判断のポイント:副業として単発で行う方の多くは「雑所得(その他)」に該当するため、本記事ではこのケースを前提に解説します。
2. 確定申告が必要になる目安
申告の義務が生じる基準は、本業の状況によって異なります。
- 給与所得者(会社員など):年末調整済みの給与以外の所得(収入 - 経費)が 年間20万円 を超える場合、所得税の確定申告が必要になります。
- 学生・専業主婦等:他の所得と合わせて一定額(基礎控除など)を超える場合に申告が必要です。
※所得税の確定申告が不要な場合でも、お住まいの自治体への 「住民税の申告」 が別途必要になるケースがあるため注意しましょう。
3. 税金の基本:収入・経費・所得の考え方
税金計算の基本は「利益(所得)」に対してかかります。
- 収入:ギャラ飲みで受け取った報酬総額(源泉徴収前の金額、ポイント換金分も含む)
- 必要経費:その収入を得るために直接必要だった支出
- 所得:収入 - 必要経費(この金額が税金計算のベースとなります)
計算の具体例
- 年間収入総額:600,000円
- 必要経費合計:120,000円
- 雑所得(所得金額):480,000円
4. 領収書・経費の具体例と按分(あんぶん)
経費として認められるのは、原則として “その収入を得るために直接必要だった支出” のみです。
経費の具体例と証拠の残し方
| 項目 | 内容 | 証拠・ポイント |
|---|---|---|
| 交通費 | 会場までの電車・バス・タクシー代 | 領収書、またはIC履歴に「目的・行き先」をメモ |
| 通信費 | スマホ料金、データ通信料 | 私用混在のため 按分(あんぶん) が必須 |
| 手数料 | アプリのシステム利用料、振込手数料 | アプリ内の支払明細やスクショ |
| 消耗品 | プロフィール撮影用の小物など | 領収書と用途のメモ |
美容代・衣装代の注意点
美容院、ネイル、化粧品、洋服などはプライベートでの利用との区別が極めて困難なため、原則として必要経費として認められるハードルは非常に高いと考えられます。
- 経費にする場合は、明確に「業務専用」であることを証明する必要があります。
- 判断に迷う場合は、交通費や手数料など、業務との関連性が明確な「固い経費」を中心に計上するのが安全です。
按分(あんぶん)の考え方
スマホ料金のように私用と仕事用が混ざる支出は、使用実態に合わせて割合(例:仕事30%、私用70%)を決め、仕事分のみを計上します。
領収書・証拠の保存(重要)
- 領収書やレシートは、法定期間(原則5年間)の保存義務があります。
- アプリの報酬明細は定期的にスクショし、Googleドライブ等に整理しておきましょう。
5. e-Taxで「雑所得」を入力して送信する手順
「雑所得(その他)」として申告する場合、事業所得のような「収支内訳書」の作成は原則不要です。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で直接入力を進めます。
入力のステップ
- 所得税の作成開始:作成コーナーで「所得税」を選択し、マイナンバーカードでログイン。
- 「雑所得(その他)」を選択:収入金額・所得金額の入力画面で「雑所得(その他)」の「入力する」ボタンをクリック。
- 内訳の入力:
- 種目:報酬、謝礼など
- 名称・場所:アプリ運営会社等の名称・住所(明細等を確認)
- 収入金額:1年間の総報酬額
- 必要経費:集計した経費の合計額
- 源泉徴収税額の入力:支払者側で税金が引かれている(源泉徴収されている)場合は、その金額も正確に入力します。
- 送信と控えの保存:入力内容を確認して送信。送信後の 「申告書控え(PDF)」 は必ずダウンロードして保存してください。
6. よくあるミス10選(トラブルを未然に防ぐ)
- 「手取り額」を収入として入力している(手数料を引く前の総額が正解)
- 領収書や明細を保存せず、証拠がない状態で申告している
- スマホ代などを按分せず、全額経費に入れている
- 美容代や私服代を、明確な根拠なく経費に計上している
- 源泉徴収されているのに、その税額を入力し忘れている
- 所得税の申告だけで満足し、住民税の申告を忘れている
- アプリ内のポイントを換金した分を収入に入れ忘れている
- 計上する期間(1月〜12月)を間違えている
- パスワードロックなどで期限ギリギリに送信できない
- 申告書の控えを保存しておらず、後から確認できない
7. よくある質問(FAQ)
Q1. 現金手渡しでも申告が必要?
はい。受け取り方法に関わらず、所得が発生していれば申告の対象となります。日付、相手、金額の記録を残しておきましょう。
Q2. 経費が多くて赤字になったら?
雑所得内での赤字は他の雑所得と相殺できますが、給与所得など他の所得区分と損益通算(マイナスを差し引くこと)は原則できません。
Q3. 副業が会社にバレたくないのですが…
確定申告書の住民税に関する項目で「自分で納付(普通徴収)」を選択することで、副業分の住民税通知が会社に行かないようにすることが可能です(※自治体により対応が異なる場合があります)。


