【保存版】領収書がない・紛失した…それでも経費にできる?代替証拠の集め方と注意点を完全解説
領収書をなくした!もらえなかった!そんな時でも経費にする方法はある?代替証拠の集め方、出金伝票の書き方、保存期間まで税務リスクを下げる対策を解説。

結論:領収書がなくても、「支出の事実」と「業務との関連性」を客観的に証明できる代替資料が揃えば、経費として計上できる可能性があります。ただし、証拠が不十分なほど否認リスクは高まるため、優先順位の高い資料から確実に揃えることが重要です。
対象:ギャラ飲みなどの副業(雑所得)で、交通費・通信費・撮影費などを適切に経費計上したい方
1. 代替証拠の客観性と優先順位
領収書がない場合、証拠の信頼性は「第三者が発行した公的な記録」>「システム上の利用履歴」>「自己作成のメモ」の順に評価されます。
- 客観性が高い:クレジットカード明細、銀行振込明細、サービス運営会社発行の利用明細(アプリ・配車サービス等)
- 補完資料として有効:交通系ICカードの利用履歴、ECサイトの購入履歴、予約完了メール、チャットログ
- 補助的な証拠:支払い画面のスクリーンショット(日時・金額・支払先が明記されているもの)
- 最終的な手段:支出メモ(出金伝票) ※他の証拠と組み合わせて使用することを推奨
重要:「いつ」「どこで」「誰に」「何の目的で」支払ったのかを、 第三者が確認できる状態 にしておくことが鉄則です。
2. ケース別:保存すべき代替証拠リスト
2-1. 交通費(電車・バス・IC利用)
- 代替証拠:交通系ICカードの利用履歴(駅名・日時) + 業務スケジュール(カレンダー等)
- 管理方法:定期的に履歴を出力し、業務に関連する移動を特定して集計します。
- メモ例:「○月○日 ギャラ飲み案件(〇〇駅)往復移動分」
2-2. タクシー代(領収書のもらい忘れ等)
- 代替証拠:配車アプリの利用明細(乗降地・金額が記載されたもの)、クレジットカードの決済明細
- 補足情報:「深夜のため」「安全確保のため」など、業務遂行上の必要性をメモに残しておきます。
2-3. 通信費(スマートフォン料金等)
- 代替証拠:通信キャリアの請求明細、クレジットカード明細
- 必須事項:私用との混在が前提となるため、業務利用の割合(按分率)を算出した根拠メモを併せて保存します。
2-4. プロフィール撮影・スタジオ利用費
- 代替証拠:予約確定メール、スタジオ発行の領収データ、クレジットカード明細
- 補足情報:「集客用プロフィール写真の撮影費用」として、業務との関連性を明確にします。
2-5. アプリ利用料・振込手数料
- 代替証拠:アプリ内の報酬・手数料明細のスクリーンショット、銀行の振込明細
- 管理方法:月ごとにデータを整理し、収入と手数料の対応関係が分かるようにします。
2-6. 飲食代(計上には慎重な判断が必要)
- 注意点:ギャラ飲みの現場等での飲食代は、原則として自己の食事代(家事費)とみなされやすく、経費として認められるには業務上の直接的な必要性を客観的に証明する必要があります。
- 対応:業務上の打ち合わせ等の場合は、日時・場所・参加者・具体的な目的を詳細に記録し、決済明細と併せて保存します。
3. 証拠の補強:支出メモ(出金伝票)の活用
領収書がなく、明細等も不十分な場合は、自ら詳細な支出メモを作成することで説明力を補強します。ただし、これ単体では証拠力が弱いため、可能な限り他の履歴とセットで保管してください。
支出メモ(出金伝票)の記載項目例
【支出メモ】
- 日付:2026年○月○日
- 支払先:〇〇株式会社(または店舗名)
- 金額:¥〇,〇〇〇
- 支払方法:現金 / クレジットカード / 交通系IC
- 内容:〇〇案件の会場移動(往復) / 業務連絡用通信費(按分分)
- 業務との関連性:報酬獲得のために直接必要な支出であるため
- 関連資料:IC履歴のコピー、カレンダーの控え
4. 否認されやすいNG例と注意点
- 客観的な証拠が一切なく、概算(推定)で計上している
- 私用と仕事用の区別(按分)が合理的になされていない
- 業務との関連性が説明できない支出(一般的な衣類、化粧品、コンビニ利用等)の計上
- 同一の支出を複数の証拠(領収書とカード明細など)で二重に計上している
- 計上時期が誤っている(前年分や翌年分が混入している)
5. 帳簿・書類の保存期間について
所得税法および電子帳簿保存法の規定に基づき、申告に関連する帳簿や書類は適切に保存する必要があります。
- 保存期間:原則として 5年間から7年間 の保存が義務付けられています。
- 電子データの保存:電子的に受け取った領収書や明細(電子取引)は、一定の要件(真実性・可視性の確保)を満たした形で保存する必要があります。
6. よくある質問(FAQ)
Q1. 領収書の再発行ができない場合は?
まずはクレジットカードの明細やアプリの利用履歴など、第三者が発行した記録を探してください。それらがない場合に限り、支出メモを作成して状況証拠を積み上げます。
Q2. スクリーンショットだけで証拠になりますか?
補助的な証拠にはなりますが、改ざんの可能性を指摘されるリスクがあるため、可能な限り元データ(PDF明細やWeb上の履歴)を保存しておくことが望ましいです。
Q3. 現金払いの場合はどうすればいいですか?
現金は証拠が残りにくいため、支払ったその場でメモ(出金伝票)を作成し、併せて当日の業務スケジュールやチャットのやり取りなどを保存して、支払いの事実を補強してください。
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[!CAUTION] 免責事項 本記事は一般的な情報提供であり、個別の税務判断を保証するものではありません。電子帳簿保存法等の最新の法令については、国税庁の公式サイト等で必ずご確認ください。不安がある場合は、税務署や税理士等の専門家への相談を推奨します。


